日曜日の電車
晴れた日曜日の電車のおおらかさ。
いくつものさざめきにひかりが差し、座席にはうっすらと涼しい影がかかる。
子連れのばかどもにも、酒に酔ったごみのような大人たちにも、駅名を唱和するきちがいにも、さるのようにはしゃぐ女の子たちにも。
みなさん、どちらへ行かれるんですか。
私はレコードと水菓子を買いに行くつもりです。
今日はなにかいいことがあるんでしょうか。
忘れてしまう幸せは、いみの無いことなんでしょうか。
またいつか、お会いできる日があるんでしょうか。
いつのまにか景色が流れて、降りる駅が近づいてきました。
みなさん、御機嫌よう。みなさん、それでは。