人生はただ一問の質問
人生はただ一問の質問にすぎぬと書けば二月のかもめ 寺山修司
人生は一問の質問である、とバサッと言われてしまえば、そんなもんかな、って気がしてくる。
けれどその質問を受け取れる人はすごく少ないと思う。
自分が思うに、多分「一問の質問」を問うナニカは一言も発しないだろう。
ただ黙って問の存在を示すだけだろう。
この問われない問いをきちんと理解できる人がいる。
自分の人生で何が問われているかを知り、一生をかけて答えを返そうとしている人。
きっとスポーツ選手のあの人や、小説家のあの人、起業家のあの人とか。
耳を澄ましても、普通の人間にはわからない。
自分も適当に年を取って、それで死んでいくんだろうな、と思った。
人生の「ただ一問の問」が何であるかを知らないままで。
って感じのことを、姉から送られてきた写真を見て考える初冬。