風に向かって 壁に向かって

風に向かって書くように。壁に向かって話すように。日記や考え事の中身を書いたり、気に入ったものの紹介をしています。どちらかといえば個人的に。

雨を呼ぶ土

 

『雨を呼ぶ声する土を踏みて行く カバンも傘も靴すら捨てて』yama

 短歌を作ってみた。

夕方、久しぶりに雨を全身に浴びて帰った。

畑近くを通ると周囲一面から土の匂いがした。

 

全身に雨を浴びてみてわかった。

まわりの濃い空気も土も、余熱を捨てきれないアスファルトも、放ってあるバケツもポストも、自分の手足、頭、細胞の一つ一全部が雨を呼んでいる。

 

雨が降るのは、雲があるからじゃない。

 

地にある全てが雨を呼んでいるのだ。

とても大きな声で。