風に向かって 壁に向かって

風に向かって書くように。壁に向かって話すように。日記や考え事の中身を書いたり、気に入ったものの紹介をしています。どちらかといえば個人的に。

夕日を探して歩く

捨てられた教室の窓越しに夕日を見ていた。 「これは違うよ。」と彼女は言う。 「これも違うね。」と僕は返す。 いままで沈んだ夕日の数を数える。 遠くまで、歩いてきた。 夕日を探しにいこう、と彼女は言った。 それでおしまいにしよう、と彼女は言った。 …

砂のケーキ

砂でできたケーキにクリームを塗っている。 粉砂糖をしんしん振りかけて、四季それぞれのフルーツを載せて。 齧り付くな。舐めるだけ。 まだ何十年もあるのだから。

地球をゴミに

火曜日、地球を生ゴミに出してしまおう。 ピンクのゴミ袋をぎゅっと縛って。階段を二階分降って。 広々とした朝の部屋で、紅茶でも飲んでやろう。 焼却炉の火がみんな燃やし尽くす時間まで。

影が伸びる

ーあなたが初めて自分の異変に気付いた時のことを教えて下さい。 はい・・・。七月の二十九か三十日だったと思います。風があって気持ちいい日でした。 友達と二人で学校の帰り道のとても長い坂を登っていたんです。 ー時間は?いつ頃でした? 六時半かその…

日曜日の電車

晴れた日曜日の電車のおおらかさ。 いくつものさざめきにひかりが差し、座席にはうっすらと涼しい影がかかる。 子連れのばかどもにも、酒に酔ったごみのような大人たちにも、駅名を唱和するきちがいにも、さるのようにはしゃぐ女の子たちにも。 みなさん、ど…

みんながボールを蹴るのをやめた日

みんながボールを蹴るのをやめた日。 ピカピカとした太陽がすこし穏やかになりました。 いつもより増えたひとりごとが、夏の雲にかわりました。 男の子と女の子が静かに手を繋ぎました。 図書室のカレンダーがうたた寝をはじめました。 今日という日は、どう…

夜を待つ

夕日が沈む 胸の中で誰かが歌う 夕日が沈む 僕は耳を澄ます 夕日が沈む かすかな言葉は聴き取れない 夕日が沈む 僕は夜を待つ 夕日が沈む 空の端が曖昧な色に分かれる 夕日が沈む 太陽の行く先をずっと見ている 夕日が沈む 新しい夜がそっと背後に立つ

誰も呼ばないで。

誰も呼ばないで。私の名前を呼ばないで。 少しだけ死んだままでいたいの。 置き去りにされた夜の海みたいに。

結婚式の写真の中で

結婚式場のスクリーン。 馬鹿みたいにピースサインをしている仲間が写っていた。 今よりも若い僕達。 写真のなかの僕らは、今の僕らよりもずっと友達であるように見える。 ただそれだけ。

女の子が死ぬ話

誰の心にも、ひとりの死んだ女の子がいる。 十五歳で死んだ女の子。 病気なのか事故なのか、それとも自分で死んだのか。理由はひとりひとり違うのだろう。 いつか、突然女の子がひとり死んでいたことに気づく。誰にも看取られずに。 彼女の死から何年も経っ…

もし明日隕石が落ちてきたら

もし明日隕石が落ちてきて、地球が滅ぶとわかったなら最後はどこで過ごそうか。 昔からずっと考えてる。 子供の頃はけやき並木。図書館に続く木漏れ日の中。 背が伸びきった頃は弓道場。虫の鳴いてる矢道の芝生。 怠け者だった頃ならサークル棟の部室。楽譜…

人間は亡くなったりしない

「亡くなる」という言葉が嫌いだ。 亡くなったんじゃなくて、死んだんだろ?と言いたくなる。 死の持っている残酷さ、荒々しさ、無意味性に鈍感になりたくはない。 人間は亡くなったりしない。死ぬだけ。

名前のない怪物

個人的な、優れたゲームやアニメの曲の評価軸の一つとして「どれだけコンテンツの中身を表現しているか」という要素がある。 極端な話、この曲だけで中身の主題が十全に理解できる!!、というのはすごいなぁ、と思うのだ。 (一番すごいと思ったのがアニメ…

人生はただ一問の質問

人生はただ一問の質問にすぎぬと書けば二月のかもめ 寺山修司 人生は一問の質問である、とバサッと言われてしまえば、そんなもんかな、って気がしてくる。 けれどその質問を受け取れる人はすごく少ないと思う。 自分が思うに、多分「一問の質問」を問うナニ…

7月31日のソーダ水

海がすべてソーダ水になればいい。 空の上で栓の抜ける音がすればいい。 黒々と青い海の水も。 子供の汗ばんだ白いシャツも。 塩辛い空気も。 ガラス瓶の中で全てが混じればいい。 栓抜きのポンって音がする、その時に。 江の島に行ってきました。タイトルは…

海の日の

海の日のどこを切り取っても夏 (yama) 山頭火風の俳句にしてみた。 山梨のほったらかし温泉。日の出を見に来たことはあるけど、日中は初めて。 もう一句 海の日やええおっさんの赤帽子 yama 赤帽子かぶってもいいじゃない。海の日だもの。 写真を撮ろうとし…

鬼談

「ころされた、ぼくが、むかし」と手を引く子 私じゃないって何度言っても yama また短歌。 小野不由美の鬼談百景を読みながら

雨を呼ぶ土

『雨を呼ぶ声する土を踏みて行く カバンも傘も靴すら捨てて』yama 短歌を作ってみた。 夕方、久しぶりに雨を全身に浴びて帰った。 畑近くを通ると周囲一面から土の匂いがした。 全身に雨を浴びてみてわかった。 まわりの濃い空気も土も、余熱を捨てきれない…

Komm,susser Tod

I know, I know I've let you down 君をがっかりさせてきたんだ I've been a fool to myself 僕自身を駄目にし続けることで I thought that I could Live for no one else 君のためになら、生きる意味だって信じられた But now through all the hurt & pain …

生きるということ(自分版)

一人ひとりがこれを作ってみたら、とても価値があるんじゃないだろうか? 谷川俊太郎みたいに。 『生きる』 生きているということ 今生きているということ それは空気が匂うということ 朝が来るということ 同じ日は来ないということ この道を歩くということ …

留保のあるラブソング

自分の好きな音楽ジャンルの一つを挙げろと言われたら、僕は「留保のあるラブソング」を挙げる。個人的な好みの問題で。 それって何?ときかれると困るのだが。 例えば村上春樹のエッセイを読むと、時々「留保のない○○」という表現が出てくる。大抵は留保の…

凡人が生きる。いのちということ。「灰と幻想のグリムガル」の感想。

『灰と幻想のグリムガル』、がアニメ化されるらしい!! TVアニメ『灰と幻想のグリムガル』PV第1弾 - YouTube(色合いが優しくて好み。サガフロを思い出した。) 第1巻を読んだときからこのシリーズにほれ込んでいる自分としては、声を大にしてオメデトウを言…

豪遊する

仕事が無い日は行くとこなーい、って歌いたくなる感じの一日だったので、偶には豪遊してみた。 まずは、メイン目的の秋シャツ探し・・・は百貨店やら色々探すも全く気にいらず。代償行為として、一目見て気になった南米風のポンチョを購入。 これ、いつ着る…

秋の虫、美しい孤独、美しい惨めさ

今日、初めて家で虫の声を聴いた。 もしかしたら今日以前から鳴いていたのを気づかなかっただけかも知れないけれど。 思い出したのが、 しのびやかに遊女が飼へるすず虫を殺してひとりかへる朝明け 若山牧水 の歌。 惨めな遊女のちっぽけな鈴虫を殺す、惨め…

9月11日のこと 9.11

2001年9月11日、同時テロの日の僕は、実力試験を翌日に控えた高校生だった。 塾から帰ってきたら父が食いつくようにテレビを見ていて、高層ビルに飛行機が突っ込んだことを教えてくれた。 そのとき感じた印象は、一生忘れないだろう。 テレビを見た時、ビル…

僕たちは、なぜ豊かに暮らしているのか

会社の会談の踊り場で製造の親方と話した。「はやくイイ物を開発して、地元の工場を盛り上げてくれな。」。 日本拠点の工場には仕事がなく、人余りだと聞く。 ウチの部署には二つの流れの製品がある。 一つは日本の工場が作った日本向け製品。 一つはアジア…

伸びすぎた爪を見ている

友人から「体の一部を使った短歌を作れ」と言われる。 ・伸びすぎた爪を見ているまた明日も言われぬであろう さよなら 上手くまとまったけど、まとまりが良すぎてイマイチ。あと女性的にすぎるか? 短歌とか久しぶりに作った。 もう一個。 欝病で服薬してい…

今日のwhyなぜ

今日のwhyなぜ Q:「どうして巨大イカは存在するのに巨大タコは存在しないの?」 ダイオウイカとかいるのにさぁ・・・。 Yama's answer(仮説): A:「イカは外洋、深海型、タコは近海、浅瀬型が多いから。」 イカって水中をスイスイ泳いでますけど、タコっ…

その嘘は君に任せた

友人から急に短歌のお題が届いた。 『その嘘は君に任せたー』以降を作ることに。 短歌を作り始めて2,3ヶ月の人の割に、面白い出だしだと思う。 いろいろ発展性がある。 このお題を聞いて、すぐに浮かんだイメージはあるんだけど、それが言葉にできない。 イ…

恐竜とか、実は最近まで生きてたんじゃなかろうか説

恐竜とかが数千年くらい前まで生きていて、それを見た人類が、神やら竜やらとして記録を残した・・・とかだったらいいなぁ。 こんなことにロマンを感じてしまう30才。 昼休みに「最近の学説だと、ティラノサウルスとか羽毛ふかふかだったんだって?」という…